
こんにちは!
きものあさ川です。
落ち葉が風に舞う、晩秋の趣(おもむき)深い季節となりました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
成人式や卒業式に向けて、振袖選びもいよいよ本番となってきましたね。
「おしゃれは足元から」と言われるように、振袖のコーディネートも足元のさじ加減ひとつで、印象が大きく変わってしまいます。
そこで今回は、他のブログではあまり深掘りされない「振袖の足元」にだけ焦点を当て、プロ目線のテクニックを徹底解説します。
実は今、振袖の足元は「草履一択」の時代ではなく、草履自体も進化を遂げているのです。主役の振袖を最高に輝かせる、最新の足元事情をご紹介します🎵
ぜひ参考にしてくださいね ⸝⋆

そもそも、なぜそこまで足元が重要視されるのでしょうか?
理由は明快で、「一番“自分らしさ”を演出しやすいパーツ」だからです。
振袖は、洋服と異なり「おはしょり」や「帯」など、基本的な形は決まっています。
だからこそ、個性を表現するポイントは「色柄」や「小物」になりますよね。
中でも「足元」は、全体のシルエットの「重心」を決める大切な場所。
足元にボリュームを持たせるか、すっきりと見せるかで、振袖姿全体のバランスが大きく変わってきます。
・王道のエレガントに仕上げるか
・流行のレトロモダンに着こなすか
・周りと差がつく個性派でいくか
皆様が目指すスタイルの「最後のピース」をはめてくれるのが、足元のアイテムなのです。
それに、足元は、意外とよく見られているものです。
階段を上る時、裾を少し持ち上げた時、椅子に腰掛けた時…。
前撮りや後撮りでは、あえて足元をアップにした「印象的な」ショットを撮るカメラマンさんも多くいらっしゃいます。
だからこそ、足元まで完璧にコーディネートして、「この方、センスが光る…!」と思われるような、ワンランク上のおしゃれを目指してみませんか?
足元のおしゃれ、と申しますと草履やブーツに目が向きがちですが、その前に。
ぜひ、こだわっていただきたいのが「足袋」です。
「足袋といえば、形は決まっているのでは?」という方も多いと思います。
もちろん、真っ白な「こはぜ(金具)」付きの白足袋は、フォーマル(正装)の基本。
凛とした美しさがあり、どんな振袖にも合う万能なお品です。
でも、今のトレンドは「白」だけではないのです!
⚪️1. 不動の人気No.1「レース足袋」
ここ数年、圧倒的な人気を誇るのが「レース足袋」です。
ストレッチ素材でできていることが多く、履き心地が楽ちんなのも嬉しいポイント。
洋風のレースが、和の振袖と組み合わさることで、一気に「大正ロマン」や「レトロモダン」な雰囲気に仕上がります。
⭐︎プロのテクニック:カラー足袋との「重ね履き」
上級者テクニックとして、色付きの足袋(ピンクや水色、ベージュなど)の上から白のレース足袋を重ねる技も。
この時、振袖の柄に使われている一色や、重ね衿・帯揚げの色とリンクさせると、コーディネートに統一感が生まれてとっても可愛いのです。
⚪️2. “チラ見え”がおしゃれの鍵「柄足袋」
「振袖が古典柄だから、レースは少しイメージと違うかも…」
そのような方には「柄足袋」がおすすめです。
・ワンポイント刺繍:
お花の刺繍、鶴や梅などのおめでたい刺繍が施されたもの。
主張しすぎず、上品な個性をプラスできます。
特に、前撮りなどで足元をアップで撮影する際に、とても映えますよ ⸝⋆
・総柄:
ストライプ(縞)やドット(水玉)、市松模様など。
振袖の柄とあえて「柄×柄」でぶつけるのが上級者の着こなしです。
レトロポップな着こなしが好きな方におすすめです。
⚪️3. 冬ならではの「素材」で遊ぶ
足袋は、素材感で季節を表現することもできます。
例えば、冬の成人式でしたら、「別珍(べっちん)」素材の足袋はいかがでしょうか。
ベルベットのような光沢と温かみのある質感が、足元に重厚感と季節感をプラスしてくれます。
無地の白や黒でも、素材が違うだけでぐっと洗練された印象になります🎵
足袋は、草履を履いた時に「チラッ」としか見えません。
その“チラ見え”にこそ、本物のおしゃれが宿るのです ⸝⋆

振袖コーディネートの王道、草履。
「お母さんのがあるから…」「セットで付いてくるものでいいかな…」
そのようにお考えでしたら、少々お待ちくださいませ。
今の草履は、デザインも機能性も、昔とは比べ物にならないほど進化しております。
こだわるべきポイントは「台(ソールの部分)」と「鼻緒(はなお)」です!
⚪️1. こだわりポイント①:台の「芯」の数と高さ
草履の「台(ソールの部分)」は、草履の「格」と「スタイルアップ」を左右する最も重要な部分です。
⚫︎スタイルアップの「厚底(ハイヒール)」
もはや主流となりつつあるのが、ソールの高い「厚底草履」です。
ヒールがあることで、ふくらはぎの位置が上がり、立ち姿がすっと美しく見えます。
小柄な方でも振袖の裾がもたつかず、バランス良く着こなしていただけます。
何層にも重なったミルフィーユのようなデザインや、キラキラのラメが入ったものも人気です⭐︎
⚫︎草履の「格」を示す「芯」の数
あまり知られていませんが、草履の台は「芯」と呼ばれる素材を重ねて作られています。
フォーマルな草履は、「三枚芯(さんまいしん)」(台が3層になっているもの)が正式とされてきました。
(※最近の厚底草履はデザインとして5層や6層になっているものもありますが、伝統的な「格」の話です)
お母様やお姉様の草履を使われる際は、ぜひ横から見て「何層になっているか」もチェックしてみてくださいね。
三枚芯であれば、格調高く、現代でも堂々とお履きいただけます。
⚪️2. こだわりポイント②:台の「素材」と「形」
⚫︎素材:エナメル vs 布製
「エナメル素材」は、光沢があり、モダンで華やかな印象です。
水や汚れにも強いため、天候が心配な日でも安心感があります。
「布製(ぬのせい)」は、帯地や佐賀錦などが使われ、柔らかく、格調高い印象を与えます。
バッグと素材を合わせる(セットにする)と、最も統一感のあるフォーマルスタイルが完成します。
⚫︎形:小判型 vs 舟型
草履の形にも種類があります。
丸みを帯びた「小判型(こばんがた)」は、最もスタンダードで、足が痛くなりにくい形です。
一方、側面がカーブしていてスリムな「舟型(ふながた)」は、すっきりと粋な印象を与えます。
⚪️3. こだわりポイント③:コーデの要「鼻緒(はなお)」
草履の印象を大きく左右するのが、足の甲にあたる「鼻緒」のデザイン。
昔は、草履とバッグがお揃いの生地で作られているのが一般的でした。
もちろん、今もそのセットは王道でとっても素敵です。
でも、今のトレンドは「鼻緒で個性を演出する」ことです!
⚫︎豪華な「刺繍」鼻緒:
振袖の柄に負けないくらい、豪華な刺繍が施された鼻緒。
お顔から一番遠い足元に、振袖と同じくらい豪華なポイントを持ってくることで、全身の統一感がぐっと増します。
⚫︎キラキラ「パール」や「ビジュー」:
鼻緒にパールやビジューが敷き詰められたデザイン。
まるでアクセサリーのようです。
⭐︎プロのテクニック:鼻緒の色を「リンク」させる
プロは、鼻緒の色を、振袖の柄の一色や、「重ね衿」「帯揚げ」といったお顔周りの小物と色を合わせるテクニックを使います。
顔周りと足元という、一番離れた場所に同じ色を置くことで、全身にまとまりが生まれ、計算された「おしゃれ上級者」の着こなしが完成するのです。

「周りとは違う、自分らしい装いにしたい!」
そんな個性派さんには、草履以外の選択肢も全力でおすすめします!
⚪️1. 大本命!「振袖 × ブーツ」
卒業式の袴(はかま)スタイルではお馴染みのブーツですが、最近は振袖にブーツを合わせるおしゃれさんが急増中です。
<どんなブーツを選ぶ?>
⚫︎王道:レースアップ(編み上げ)ブーツ。
クラシカルで間違いのない組み合わせ。
黒やこげ茶が定番です。
⚫︎トレンド:白やアイボリー、ベージュ系のブーツ。
振袖も淡い色(くすみカラー)でまとめる「ワントーンコーデ」が流行しています!
⚫︎安定感:太めのチャンキーヒール。
安定感があり、振袖のボリュームにも負けず、調和します。
<最重要:これだけはお守りください>
振袖にブーツを合わせる場合、絶対にお守りいただきたいルールがあります。
それは、「着付け(着物の裾の長さ)を変えること」です。
草履の場合、裾は「くるぶしが隠れるかどうか」のギリギリのラインで着付けます。
しかし、その長さでブーツを履くと、裾がブーツに被さってしまい、大変野暮ったく見えてしまいます…。
ブーツスタイルにするなら、「ブーツの足首がしっかり見えるくらい」まで、裾を短く着付けてもらう必要があります。
これは、着付け師さんに「ブーツを履きたいので、短めにしてください」と事前に伝えないとできません。
「会場で草履からブーツに履き替えよう〜」はNG!と覚えておいてくださいね ⸝⋆
⚪️2. まるでお人形さん🎀「パンプス」や「ローファー」
「ブーツスタイルよりも、さらに個性を表現したい!」
そんな方には、パンプスやローファーという選択肢も。
・メリージェーン(ストラップ付きパンプス) × ラメ入りソックス
・ベロア素材のパンプス × カラータイツ
・かっちり系のローファー × 柄足袋
これらは、前撮りや後撮り、または成人式後のパーティー(二次会)などで、振袖をカジュアルダウンして楽しむのにぴったり。
特に、お持ちの振袖がアンティーク風の柄や、幾何学模様などの場合は、ぜひ挑戦していただきたい上級テクニックです!
いかがでしたか?
「たかが足元、されど足元」。
振袖コーデにおいて、足元がいかに重要か、お分かりいただけたでしょうか?
主役の振袖やヘアメイクに隠れがちですが、足元はあなたのセンスをアピールできる最後の砦(とりで)です。
足元まで完璧にこだわった「あなただけ」の振袖スタイルで、一生に一度の日を最高の思い出にしてくださいね💛
今回の記事を参考にしてくださると嬉しいです!
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きものあさ川は、山梨県甲府市・甲斐市・韮崎市・南アルプス市・北杜市・山梨市・笛吹市・州市・中央市・富士吉田市・都留市・大月市・上野原市・市川三郷町・早川町・富士川町・身延町・南部町・昭和町・富士河口町・鳴沢村・忍野村・山中村・道志村・西桂町・小菅村・丹波山村で成人式のお手伝いをさせていただいております。
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